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基本の絵の具について

基本の絵の具について

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七宝はまずひとつひとつの色を綺麗に出すことがもっとも必要なことです。
絵の具には、透明・不透明・半透明があります。
透明の絵の具は、白透から作ります。不透明は白から作ります。半透明は花白から作ります。
ここで間違いやすいのが黒です。黒は白透から作りますので扱いは透明です。それゆえ墳釉するのです。
次は透明の赤についてです。赤系は、製造段階で金液が入っていますので金額は高くなります。
本来、七宝絵の具は銅(丹銅・銅100×亜鉛7)・金・銀に入るようにできています。赤系は丹銅用にできていますので、純銅に入れると黒く発色してしまいます。
丹銅板の場合は、表面の磨きが悪いと、赤系や紫透は黒く発色します。
銀は純銀がもっとも良く、純度が950ぐらいまでは、七宝が入りますが質が悪いと剥離したり、色が出ません。
金も純金が綺麗に発色します。純度は14Kぐらいまでです。銀と同じように質が悪いと剥離したり、色が出ません。

ひと言アドバイス

七宝の透明の赤を丹銅に入れる場合、白透を焼成してから、上に赤を入れる方がいますが、本来は直接丹銅板に入れて、赤の綺麗な色を出してください。白透を通した色とは全然違います。
銀には赤系は直接は入れられません。オレンジ色に濁ってしまいます。現在では赤系で、シルバーレット・サンゴルビー・シルバーピンクなど直焼き用もできています。
職人の間では、昔から銀赤の絵の具がありまして、銀直で非常に綺麗な色っを出します。
欠点は、焼いた段階では水のように軟らかく段差がある品物には使えません。日本の勲章などにはこの銀赤が使われています。

2018-08-30 12:56:20

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