七宝はまず単色の色を綺麗に出すことがもっとも必要なことです。
単色の中でも私の好きな絵の具はさんご(C228)です。
まずはじめに、銅板(銅玉)を希硫酸に1秒つけて水洗いします。これにより表面の酸化被膜が取れます。もし希硫酸がない場合は、クエン酸(酸系)を代用しても大丈夫です。
表面が綺麗になったら、下引き白を盛り焼成します。その上にさんごを盛り焼成します。
一度目のさんごが薄いと思ったら、もう一度さんごを盛り焼成します。これを繰り返して自分の好きな色ぐあいまで行います。
焼成回数が多ければさんごの色は、紅さんごのように赤みを増します。ただし3回ぐらいまでが限界です。なぜならあまり厚いと冷めてから剥離(ひび)してしまいます。